心臓と循環系セミナー


シルバーウィークは、日本オステオパシー連合主催「内臓マニピュレーションセミナー」の通訳を行っていました。

講師は米国のケニース・ロッシングD.O.。柔らかい笑顔と共に、細かく心臓・循環系を見て行きました。アメリカのオステオパス=ドクターなので、医学用語はかなり本格的です。正直、初めに資料を見させて頂いた時はかなり未知の領域だったので、マーティのクラスが終わってから予習開始。セミナー中も朝、クラス中、夜と予習していく事で、何とか専門用語を必死に覚えていった感じでした。頭フル回転で、試験前の学生さながらの必死さでした(笑)。今回は初めての先生と初めての団体で通訳をさせて頂くという事もあり少し緊張気味だったのですが、幸い参加者の多くの方々から「通訳分かり易くて良かったです!」と声をかけて頂けたので、ホッと一安心。オステオパシーのクラスはいつも勉強になるのですが、今回は久しぶりに細かい部分の解剖学的専門用語が出てくるクラスだったのと、レクチャーも多かったので知識的な学びも凄く多かったです。通訳を行っていると、通訳中に訳した事はあまり覚えていませんが、事前に勉強するのと、英語と日本語で覚えるので普通に勉強するよりも遥かに頭に定着します。人間、必要に迫らないとなかなかやらないので、こういった機会は大変ですけどありがたい事です。胸郭周辺、頸部の解剖学がどれほど詳しくなった事か。もっとここは深めてしっかり学んでいかないといけないと痛感しました。


心臓は、皆さんご存知の通り、循環系の中心、そして命の源でもあります。心臓が止まってしまったら、命も失ってしまう。そんな体の中でもとても大切な臓器を今回のセミナーでは扱って行きました。胸郭表層から徐々に心臓まで入っていき、それぞれの領域を細かく確認しながらアプローチしていく方法は、とても理にかなっていて理解しやすい内容でした。心臓の機能が向上すると、心膜を通して横隔膜の動きも改善されますし、酸素供給量も増えるので、体全体のバイタリティにもかなり影響を与える印象がありました。心臓と共に、その周りの主要動脈にもアプローチしていきました。また、動脈・神経・関節・縫合とのシステム同士の関係性もデモで色々と紹介してくれました。いつも思う事ですが、経験豊富で世界的オステオパスの触診と診断能力、そして知識と技術は本当に素晴らしいですね。自分はオステオパスではないですが、手技を行っている人間として彼らのような領域を目指していきたいものです。

ロルファーの私の視点としては、頚動脈にアプローチした時に首が伸びていく感じや、心臓のワークの後に胸郭が開いて背が高くなるのも見てとれて面白かったです。血管系の抵抗も姿勢に与えている影響は大きいですね。また、関節の可動域とも密接に関係しているのは、以前の内臓マニピュレーションの時と同じ印象でした。今回はロッシング先生も強調していましたが、体の状態・働きは脳がどれだけ体を把握できているかに凄く関わっているのを改めて理解できた感じです。


今回はまた、今までお会いした事のない日本でオステオパシーを行っている方々にも出会えたのも良い経験となりました。皆さんそれぞれ、本当に熱心に勉強されていて、尊敬するばかりです。今回もまた良い刺激となったので、この経験を生かす為にも、また自分で少しずつ学んでいきたいですね。



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