IMAC体幹・統合編 先週末の金曜日~日曜日の三日間はIMAC体幹編でした。
このクラスは、イントロ、下肢、上肢、脊柱と全て履修している必要があり、 全てのクラスを履修している人がまだ少ない上に、来たいけれども結婚式や出産を控えている為に参加できない人も多く、 今回は少人数の四人での開催となりました。
四人中三人がお箸は左利きという珍しいクラス(笑)!
二日目のお昼の懇親会も含め、和気あいあいな雰囲気の中進んでいきました。
リラックスする時はリラックス。頭を使う時は、湯気がでるぐらい考えます。
構想はもっと前から考えていましたが、実際の資料作りは5月に澄飛と倚瑗が退院してきてから始めました。今回が基礎のクラスとしてIMACの総まとめになるので、 自分のこだわりと譲れない部分があり準備に異常に時間がかかりました。
全てのクラスに参加すると、この分厚さになりました! しかも資料の殆どが画像+カラーです。 かなり見やすい解剖学書になっていると思うので、家宝にしていただきたいです(笑)。
二日目には、澄飛もTENにデビュー。後ろは頭部の筋肉群のリストです。IMACでは、このように幾何学的バランスをもとに各空間にどの筋肉が動きに関わっているかを考えていきます。
今回の体幹・統合編では、骨盤から胸郭のいわゆる体幹と、 胸郭から頭頚部も見ていきました。 頭蓋・胸郭・骨盤がそれぞれ軸骨格のブロックとしてあり、 その間に腰椎と頚椎があるからですね。
全てのクラスで姿勢と可動域をチェックしながら行っていくので、 参加者の方々の変化がわかり面白かったですが、体幹編は特に変化が大きかったです。 はじめは体幹の回旋がぎこちなかったり、側屈が回旋の時に入りやすかった人も、 日が進むにつれて綺麗に横隔膜と胸郭出口の水平性を維持した状態で回旋できるようになっていました。 野球、テニス、ゴルフなどをする方々に受けてもらいたいですね!
今回のクラスで改めて頚部の回旋運動がいかに胸郭の回旋に影響を与えているかが理解できました。また、頭部と頚部の動き、筋肉を分けてチェックしていくことで、 実は頚部の伸展に制限がないと思っていても、頭部の伸筋が過剰に働いていて、 頚部の伸展の可動域が制限されているケースもありました。頚半棘筋と頭半棘筋とか、あまり分けて考えないですもんね。
体幹と四肢、特に下半身との関係性も毎日可動域や筋肉の機能を考える際に学んでいきました。 股関節の内外旋と体幹の右回旋・左回旋の関係が見えてくると、 可動域から把握できる体の情報が桁違いに多くなります。
昔のブログの記事でも可動域・筋テストからその部位にある問題をどう推測するかについては書きましたが、 例えば右股関節外旋と右体幹屈曲制限から、腹直筋や大腰筋、そして腎臓や小腸辺りにある制限に導かれていくこともあります。 そういった可能性を姿勢・可動域からチェックできるんですね。
最後に四人全員姿勢評価をして、可動域チェックをしながらどこに制限があるかみていきましたが、 その時も皆で情報を共有しながら、全身のバランスと繋がりがどうなっているのかを考えていくことができました。 少しアプローチするだけで体が劇的に変化しましたが、どういう繋がりで変化していて次にどこをやろうかという事も考えられるのが良いですね。
参加者の方々のアンケートでは、
「解剖学の理解が深まりました。」
「手技の感覚が分かって来ました。」
「難しい内容を分かり易く教えてもらえました。」
「動きを理解したい、動きを強みにしたいなら受講した方が良い。」
などのコメントを頂きました。IMACを通して体の見方、評価の仕方、アプローチの仕方などの理解が深まったかと思います!
自分自身、今回のIMACの準備とクラスを教えることでものすごく理解が深まりました。これからも共通の体の見方ができる人が増えていって、もっと体の理解が深まるようになっていくのが楽しみです!!
一期生の皆さん、お疲れ様でした!ありがとうございます!!