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ここまでの道のり

 

高校時代は野球部。怪我のために満足にプレーできなかったことがキッカケで体や健康、トレーニングに興味を持ち始め、アメリカでアスレティックトレーニングの勉強をする事を決意。2000年渡米。

 

大学はオレゴン州立大学でエクササイズ&スポースサイエンスを専攻(アスレティックトレーニング・オプション)。4年間解剖・生理学をはじめ、整形外科的評価法などの基礎医学を学ぶ。卒業後、米国準医療資格であるアスレティックトレーナーの資格(ATC)を取得。大学院はインディアナ州立大学において、大学院アスレティックトレーニングプログラム(ATCが入学するプログラムで、当時は全米で13校)でアスレティックトレーニングの修士号を1年で取得。大学・大学院の5年間で4000時間以上の臨床経験を積む。

 

大学4年生の時にMLB(メジャーリーグ)のアリゾナ・ダイアモンドバックス、大学院の最終セメスターにはシアトル・マリナーズのルーキーリーグにてインターン。しかし、大学・大学院時代のアスレティックトレーナーとしての所属先はアメリカンフットボールに縁があり、高校・大学二部・大学一部の全てのレベルでアメフトの経験を積む。その経験を生かす為、そしてアメフトもプロレベルを経験する為に、大学院卒業後はNFL(全米プロアメリカンフットボールリーグ)のヒューストン・テキサンズにサマーインターンとして入り、その後も一年間チームに帯同。NFLのシーズンオフにはNFLE(現在は存在しないが、当時はNFLのマイナーリーグ的リーグ)のアシスタント・アスレティックトレーナーとしてアムステルダム・アドミラルズで活動。日本人のアメフト選手とも知り合う。その後、再度ヒューストン・テキサンズに戻り働く。

 

プロチームで働く中、レベルの高いケアを要求され、選手一人一人に必要なものを感じていくと共に、手技で体が変化していく感覚に興味を持ち始める。そして、近年日本でも普及しつつあるコアトレーニングやファンクショナルトレーニングも当時にリハビリやトレーニングで行っていた。その考え方も踏まえて、体の怪我をしている部分だけでは無く、体全体のバランスや動きのクオリティをより重視するようになる。なぜ怪我をする選手としない選手がいるのか?なぜ怪我が再発してしまうのか?もっと早く治る方法はないのか?パフォーマンスを上げて、怪我も予防する為には何をすれば良いのか?そんな疑問を持つ中で、ロルフィングに興味を持ち始め、テキサンズとの契約が終了したのを期にボルダーのロルフ・インスティチュートでロルフィングを学ぶことを決意する。

先駆者として

アスレティックトレーナーでありながら、ボディーワークを始め様々な代替医療を学んでいる日本人はまだまだ少ない。現在までにロルフィング、ロルフ・ムーブメント、マッスル・アクティベーション・テクニックスソースポイントセラピー、頭蓋仙骨療法、内臓マニピュレーション、ボディートークなどを学んだ。

日本人ATCでロルフィングを学んだのは私が初めてである。ATCでマッスル・アクティベーション・テクニックスを学んだ日本人も私が最初である。また、ソースポイントセラピーはATCだけではなく、日本人で初めて私が学び、セミナーをオーガナイズすることで日本に先生方を招待する事ができた。近年は往年のオステオパシーの先生方とも通訳で関わる機会に恵まれていて、バイオダイナミクスを始め、オステオパシーの歴史や知識、技術に触れさせてもらう機会も多い。2015年には、世界で初めて創始者の二人以外でソースポイントセラピーを教えることを認めてもらった。また、2016年からは今まで私が学んできたことを統合し、他の人にシンプルに共有するためにIMACというセミナーも開催している。

ここまでの道のりは、誰かに言われたり、誰かがやっているからではなく、自分で考え選択していく中で気がついたらそうなっていた。たまたま、それが日本人では前例がなかっただけである。自分自身のスキルアップ、レベルアップの為に学び続けると共に、同士が増え、同じような考えやアプローチ方法をする人が近年は増えてきている。2009年から日本で活動を開始して、セミナーやクラスなどで今まで学んで来たことを紹介させてもらうと、少しずつ意識・知識は高まってきていると感じる。しかし、まだまだスポーツ界や一般人にもボディーワークや代替医療は「知られていない」というのが現状である。欧米では代替医療も当たり前のようにオプションの一つとしてあり、人々が自分に合ったものや必要なものを選択する事ができる。私は現在はIMACで確立してきた評価法を中心に、ロルフィングやムーブメントワーク、ソースポイントの施術を行いつつ、セミナー講師、通訳、アスレティックトレーナーとしてなど、様々な形でボディワーク、体の使い方、解剖・生理学との関係などを説明しながらサービスを提供している。クライアントはトップアスリートだけでは無く子供から大人まで多種多様である。日本でも、少しずつ私たちが行っている事が広まっていき、健康で豊かな人生を過ごせる人が増えてくる事を願って日々活動している。

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