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今朝は5時からお勉強。フロリダで行われるクラスをライブストリームで受講しています。便利な世の中ですよねぇ。

Fundamental Study Groupという、ボディートークの基礎をジョン先生が網羅していく内容で、毎月一回ぐらいのペースで行われています。今日は二回目です。今回は相互部位ということで、ストラクチュアル・インテグレーターでボディートークのインストラクターでもある、リン先生も参加。彼は8月に日本でクラスを行ってくれるので、それも楽しみにしています。

さて、今日のクラス中にジョン先生が言っていた事で、これはシェアしておきたいと思ったことがありました。ちょっとマニアックにはなりますが、何を考えて僕が施術をしているのか理解して頂けるかと思います。

後頭骨と仙骨のリンクの話から始まったので、まずは骨からみていきましょう。骨盤の真ん中に仙骨という骨があります。これは身体のキーストーンとも呼ばれる骨になっていて、下半身と上半身を繋げる役割があります。頭蓋仙骨療法などでも良く言われていますが、この仙骨と頭蓋骨の一番下の骨、後頭骨は動きがリンクしています。仙骨が捻れたりズレたりすると、後頭骨も同様に捻れたりしてしまうのです。緑にハイライトされている上が後頭骨で、下が仙骨です。


では、なぜ仙骨がズレるのでしょうか?骨格、特に骨盤や脊柱の歪みをはじめ色々な理由がありますが、ここでは一番代表的な筋肉をみてみましょう。仙骨の前側から大腿骨の外側に付着している筋肉で、梨状筋という筋肉があります。筋肉は骨を引っ張るので、左右差があると仙骨も引っ張られて捻れてしまいます。これが慢性化すると、「梨状筋症候群」などの問題を起こしたり、坐骨神経は梨状筋の脇を通っているので、神経が挟まると痺れが出たりしてしまいます。仙骨が捻れていたら骨盤と腰椎も捻れてくるので、そこから椎間板ヘルニアになったりといった事も考えられますね。


なるほど。ここまでは、ロルフィングでもオステオパシーでもこういう見方をしていきますし、いたってシンプルだと思います。腰痛で腰が痛いのであれば、骨格で言えば骨盤から仙骨・後頭骨、そして筋肉で言えば梨状筋・大腰筋・腰方形筋などのバランスを整えてあげるとかなり良くなるケースが多いです。

ここからがボディートークで学んだことですが、そもそも、なぜ梨状筋に左右差が生まれるのでしょうか?梨状筋は鍼灸の経絡でいうと心包経と関係が深いようです。心包経とは、読んで字の如し、心臓を包んでいる部分に関する経絡です。これには心臓を守る役割があります。心臓は愛や自分自身などを象徴している臓器なので、自分や愛を守るといった役割があることになります。また、身体は基本的に左が陰(女性性)で右が陽(男性性)です。よって、女性の場合であれば、男性に対する問題があると右の梨状筋に問題が生じやすくなり、左の梨状筋に問題がある場合は自分自身を振り返ってみる必要があるのかも知れません。


さて、こうやってみていくと、どのようにして日常的に身のまわりの事や感情が身体に影響を与えているかより理解できると思いませんか?もちろん、これはそういうリンクがあるかも知れないという論理的思考プロセスなだけなので、必ずしも皆この様になる訳ではないです。また、逆のパターンもあるでしょう。つまり、身体の捻れが原因で仙骨が歪み、それによって梨状筋がアンバランスになり、心理的にも影響がでるといった流れですね。

人の身体や心は色々な事が複雑に絡み合っています。そして、複雑な絡み合いは人によって様々です。AさんがこうだったからBさんもこうだとはいかない。上の例でも、男性と女性で異なる可能性があるし、男性に対する問題でも彼・夫・父など、色々可能性がありますよね。仙骨がズレたら必ず骨盤もズレる。すると下半身にも上半身にも影響がでる。こうやって考えていくと、どの順番でどこにアプローチしていけば良いか選択肢が多すぎて、どれだけ勉強していたとしても分からないのです。そこで、身体に聞いちゃう。身体・潜在意識は、いつも驚かされるぐらい、本当に色々な事を教えてくれます。僕はそんな事をボディートークやソースポイントセラピーを使って行っています。


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