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執筆者の写真Hiroki Sato, MS, ATC, CR

As an ATC



アメフトの二部練に行っていました。今日は個人的な仕事で参加できませんが、夏のアメフトの練習は慣れたものですし、楽しいですね。

ATCというのは、Certified Athletic Trainerのことで、全米で認可されているアスレティックトレーナーの資格で、アメリカでは準医療資格です。僕は大学でATCになる為に必要なことを学び、大学院はATCの為のプログラムに行きました。アメリカでのはじめの8年間はとにかく色々なATCを見て、様々なことを学ぶということに時間を費やしていたので、ATCとしてだけでも、まだまだ提供できることが一杯あることを感じます。普段アメフトのチームに行く時には行って練習前の準備、練習、練習後のケアという流れで実習生などと話をしたり何かを教えてあげたりという時間が殆どないのですが、昨日と一昨日は選手達のミーティング中に少し時間があったので学生を捕まえてテーピングの練習をしたり、評価の仕方を復習したり、アイスバッグの作り方のちょっとしたコツを伝授したりしていました。学生に教えていると、自分が学生だった時、自分が院生やインターンで指導していた時の事を思い出しますね!自分の中では当たり前のことが当たり前ではないんだな、ということに良く気づかされます。

学生の時に勉強、経験しておかないと、卒業した後はよっぽど自分で意識的に機会を作らないと学ぶ機会が少なくなります。また、学生の時に狭い世界でそれが全てだと思ってしまうと、もっと先や知らなければいけないことがあるのが見えなくなります。僕が普段関わる時は、こんな見方やこんな考え方もあるんだよ、と提供してあげるようにしています。しかし、その前に僕が大切だと思うのは、やはり「基礎」です。アスレティックトレーナーでもストレングスコーチでも、身体を扱う上では解剖・生理学は必須です。主要な骨指標は皆触診できるべきだと思っています。アスレティックトレーナーだったらHOPSなどの基本的な評価法、そして各部位の鑑別診断などの知識も必須ですね。基礎があって、キチンと身体を理解していなかったら、動きも見れないし評価もできません。「基礎」の部分の勉強は、はじめは退屈かもしれないですが、上に築いていく土台がないと、上に積み上げていくにも本当にグラグラになってしまいます。逆に、基礎を確り固めておけば、後がもの凄くスムーズに進みます。この信念は母親に教え込まれたものですが、僕は今だにそれを信じていますし、実際にそれが本当だと確信しています。そういった事の重要性をもっと教えてあげないといけないかもなぁ、と思った2日間でした。基礎を実践的に楽しく勉強することで、現場で使える知識を増やす。少なくても僕がATCになるまではそれが一番楽しかったので、そういった経験を学生にもさせてあげたいです。

もっとこういった機会も増やして行きたいですね!

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