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トラウマと健康



TEDで面白いプレゼンテーションを見つけました(日本語字幕あり)。タイムリーなことに、丁度先週日曜日にあったTENの日に、ボディートークの公開トークから下の資料を作っていました。


この図は、出生の時から現在症状として何か違和感が出てくるまでの間に、色々なことが積み重なってきて今の症状が出ているんだよ、という事を表しています。細かく見ていったら、実は出生、生まれる前から色々な事が積み重なっているのですが、それは話がややこしくなるので、ここでは置いておきましょう。

ソースポイント、ボディートークではそれらのストレッサー、つまり自分の人生の中で色々と積み重なってきているエネルギーの塊、滞りを取り除いて行きます。言うなれば、人生の断捨離!すると、腰痛だけではなく、今まであった事に対する気持ちであったり、今後起こる事にまで影響が与えられる可能性があるのが理解してもらえると思います。図の一番右側は、現在の状況のまま、さらにストレスが加わっていくことで最終的に起こる結果を表しています。

もちろん、ロルフィングもそうです。10シリーズの中で体が整い、筋膜のバランスがとれてくると、実は体に蓄積されていたトラウマやストレッサーが軽減していくのです。だから、体が楽になるだけでは無く、心も軽くなったり、人生が変わっちゃったりするんですね。

科学的根拠?

TEDのプレゼンテーションでは、幼少期の家庭環境やトラウマと健康・病気の相関関係を説明してくれています。ただ、私が上で述べたソースポイントやボディートーク、そしてロルフィングでそれらの問題が改善する因果関係を明確に示した臨床データとリサーチはまだありません。臨床的、経験的に理解・経験していることを科学的に論文にして証明していくのは難しいですね。でも、ロルフィング界でも今リサーチが行われていますし、私はまだ手元にないので内容は分からないですが、ボディートークでも痛みとの関係の論文が出ています1)。

また、TEDのプレゼンテーションであるように、臨床的データを集めることで論文として発表されていき、病気という症状だけを見るのではなく、家庭環境やその他様々なことが要因となって今の状態があるということへの理解が広まっていくと良いですね。

1) “Evaluation of BodyTalk, a novel mind-body medicine, for chronic pain treatment” the Journal of Pain Management 2015; 7 (4):279-290

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