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Mitchell Muscle Energy Technique

更新日:2019年11月12日


JOA主催のセミナーで通訳をさせてもらっていました。


写真はJOAのFacebookページより拝借

今回の先生は、マッスルエナジー創設者のFred Mitchell Jr.の息子さんである、Kai Mitchell先生です。マッスルエナジーは色々な本やセミナーで紹介されていますがMichell家が本家本元。Fred Mitchell Sr., Fred Mitchell Jr., そしてKai Mitchellと三代続き、どんどん洗練されているようです。私がまだ大学生の時に手技療法で一番はじめに習ったのもマッスルエナジーでした。と言っても、今回のセミナーの後では、あれはマッスルエナジーではなかったな、、、という感じですが(笑)。

前回のストレイン・カウンターストレインの時もそうでしたが、やはり本家とそれを習って表面だけを教えている人とでは同じテクニックのようにみえても内容が全く違います。外から見ていると分からないので、ビジネス戦略が上手くて世間的に有名な人の方が知られていくのはどの療法でもありますが、本髄のところがもっと伝わって欲しいと思います。

さて、今回の内容も色々盛り沢山でした。マッスルエナジーでは脊柱へのアプローチ方法を、OA(後頭環椎)、AA(環椎軸椎)、頚椎、胸郭、腰椎と四日間かけて学んで行きました。それ以外にも、オシレーションという体が生理的にではなく振幅しまう状態の見つけ方と治療法。呼吸の機能不全の対応法。骨内ストレインへのアプローチなども紹介してくださり、色々刺激的な内容が一杯でした。


まず一番初めに私がビックリしたのは、METの時にまず関節をニュートラル(中立位)に持っていくということでした。え?!という感じでしたが、その方がオステオパシーの原則に沿っていますね。また、関節中立位が必ずしも体内の3面(矢状面・前額面・水平面)上ではないというのも新しかったです。つまり、頚椎屈曲病変を矢状面と前額面で中立位に持って行った時に、肩と頭を寄せたような位置で左斜め前の空間に頚椎のニュートラル位がある場合もあるということですね。そこからバリアを探してアイソメトリック筋収縮を促すのと、関節中立位ではないところでバリアに対してアイソメトリック筋収縮を促すのでは、全く結果が異なってきますね。こんな重要なことを見逃していたなんて、、、(汗)。

脊柱のメカニクスは大学院の頃に勉強し始めたので、すでに10年以上経つわけですが、その経験が今回は生きました。正直、自分の理解が全くない状態で脊柱のメカニクスの話をされていたら、訳すのが大変だったと思います。今回でも十分大変でしたけどね(笑)。胸郭に関しては、肋骨の動きから胸椎の機能不全を判別する方法がとても簡単なのに有益な印象がありました。

この評価法も、なんでもっと色々なところで紹介されていないのだろう?と思います。骨盤のフレクションテストと同じぐらい一般的に知られていても良いのではないでしょうか。胸郭を屈曲・伸展して、その時に肋骨が呼吸と共に動くかどうかで、胸椎の屈曲・伸展病変と肋骨病変を確認する方法でした。

今回のクラスは、評価法、治療法共にバイオメカニクスとキネシオロジーに基づいていたので、自分にとってとても馴染みやすい内容でした。新しい情報と共に、知っていたことも理解がまた深まったので、今後の自分のアプローチにもどんな変化が出てくるか楽しみです!!

最後に、カイ先生との写真。とても気さくな先生でした。


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